Pass del Fuorn/  
Ofenpass

2149m

フオルン峠/オッフェン峠

2006.08.25

ルート

Sta.Maria 〜 峠 〜 Zernez

ViaMichelin


Sta.Maria村とVal Mustairを遠望 2006.08.25

 フオルン峠/オッフェン峠はスイス東部グラウビュンデン州(Graubunden)最奥部のミュスタイア谷(Val Mustair)に至る峠である。この谷にはユネスコ世界遺産に登録されている8世紀に建てられた古い修道院があり良く知られている。また峠の西側のルートはスイス唯一の国立公園内を通っている。そしてこの辺りはロマンシュ語を話す地域でもある。
 ミュスタイア谷には5つの村があるが今回の出発はサンタマリア(Sta.Maria 標高1375m)。
ウンブレイル峠、ステルビオ峠を経由してイタリアへ抜ける街道が交差するミュスタイア谷の中心の村である。


Fuldera村の壁絵 2006.08.25


Fuldera村の壁絵 2006.08.25

 出発の朝、キャンプ場を出て村の小さなスーパーVorgに立ち寄りビールの空ビンを返しデポジット代0.30sfを受け取る。スイス製のビンビールは購入時にデポジット代が加算されるので空ビンを返却して返してもらわないと損をする。僅か0.30sf(約30円)だが安いビールは1本0.60sf位で買えるからバカに出来ない金額なのである。
 さてビンを返し自転車に戻るとMTBに乗った男が話しかけてきた。どうやら工具を貸してほしいらしい。携帯工具を渡すとサドル位置が悪いらしくシートピラーを動かしている。おいおい、工具を持たずにトレイルへ行くのかよ?!思ったが指摘するのは止めておいた。
 AM9:30出発。ほぼ平坦な緩い坂を2Kmほど行くと最初の村Valchavaに入る。入ると書いたがメインルートはバイパスになっているので村内へは旧道を行く必要がある。このミュスタイア谷に限らずグラウビュンデン州の民家は古いこの地方独特の建物が数多く残っている。分厚い白壁に小さな窓、そしてスグラフィットと呼ばれる壁絵が刻まれているのが特徴でカラフルでかわいらしい壁絵の建物が並ぶ村はまるで童話の世界に紛れ込んだ様な雰囲気がありとても興味深い。


峠に到着 2006.08.25

 その後もさほどきつい坂は無く明るい谷間を走りFuldera、そしてこの谷最後のTschierv村を通過して進んでいくとやっと勾配がきつくなり本格的に峠に向かい始める。道幅は広い2車線であまり2000m級の峠に上っているという実感が湧いてこない。Tschiervから約5Kmで峠に到着。峠には一軒のホテルとレストラン、土産物屋がある。周辺にあまり特徴的な山は見えないが上って来た東側の谷の奥に1つだけ雪を被ったピークが見える。Ortles 3905mだ。
 自転車をおいて峠をブラブラしているとMTBでこの辺りを走ってるという男が寄ってきて「おーっ!良く上って来たなあ、おめでとう!」といきなり祝福してくれる。そしてがっちりと硬い握手を交わす。???やけに馴れ馴れしいな?と不思議だったのだが別れてからよーく考えると彼は下で工具を貸してあげた男だったのだ!そうか、悪い事したな、つれない対応だったな、「どこから来たの?」なんて矛盾した事言ったなと反省したが後の祭りだ。だって白人は皆同じに見えるもんなあ。まっ向こうもアジア人は皆同じに見えてるだろうけどね。


国立公園を示す看板 2006.08.25

 下りは急ではないが直線が多くスピードが出せる。沿線には国立公園に訪れる人のための駐車場が点在しil Fuornには大きなホテルもある。国立公園といってもこの辺りには目立った山はないしはっきり言って地味な印象である。しかしここは観光的な観点ではなく手付かずの自然が残っているという学術的な面での国立公園なんだと思う。



イタリアへ抜けるトンネルの入り口 2006.08.25

 さらに下っていくと途中左手にイタリア国境のゲートが現れる。Livignoに抜けるこの道は延長3.5Kmの長大な狭いトンネルで繋がっていて信号による交互通行になっている。このトンネルが自転車で通れるかどうかは未確認だがかなり危険だし車にも迷惑をかけそうなのであまりお勧めは出来ないルートだ。
 道はやがてダラダラした上り返しになりうんざりさせられるがそこを過ぎると最後は一気にZernezまで下っていく。

周辺のキャンプ場

Zernez

Cul

料金

17.70sf(2006年)

地面

広い平坦な草地 木々所々あり

設備

シャワー 無料、熱! トイレ紙有

フリーサイト

評価

★★★

 料金は高いのだが立地、環境、設備どれも素晴らしいので星3ッだ。
 Zernezはこの地域の交通の要所で鉄道、バス利用の観光にもとても便利な町である。キャンプ場は町外れの鉄道駅とイン川に挟まれた所にある。敷地は広く開放的で日当たりも良好、地面の草も青々としている。広いサイトはどこにテントを張っても良いがキャンピングカーが集中して停まっている場所もあるのでその辺は避けた方が良いだろう。サニタリーは入り口の受付の隣に加え奥に2ヵ所ほど点在している。水量の多い熱いシャワーは素晴らしく言うことなし。なお、受付近くにはキッチン設備のある小屋もあるが勝手に使って良いのかは不明。買出しはスーパーが町の中心部に2軒あり。
 場内に街灯は少なく晴れていれば満天の星空が望めるだろう。
 上でリンクしているキャンプ場の公式サイトには創設当時の古い写真が載っていて興味深い。


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